オーストラリア推理作家協会賞受賞作
3人の若い女性の失踪事件を調べるシドニー州都警察の刑事フランクとエデン。手がかりは全員がある農場に滞在していたことだった。エデンはおとり捜査官として、80人ほどの犯罪者やならず者が働くその閉ざされたコミュニティに潜り込み、フランクは監視チームの指揮を執ることに。悪人を狩るためなら手段を選ばない美貌の女刑事による、危険と隣り合わせの潜入捜査の行方は──。訳者あとがき=冨田ひろみ
キャンディス・フォックス
オーストラリア、シドニー郊外のバンクスタウン生まれ。保護観察官だった父親の方針により、実の兄弟のほかに多くの里子たちに囲まれて育つ。18歳でオーストラリア海軍に入隊するがほどなく除隊して20歳で学生生活に戻り、二つの大学で学位をとる。現在はシドニーのノートルダム大学で博士号取得をめざしている。2014年に『邂逅』で作家デビューを果たし、オーストラリア推理作家協会賞最優秀デビュー長編賞を受賞。続けて2015年にシリーズ2作目のEdenで同賞の最優秀長編賞を獲得。2016年に3作目のFallを刊行した。