開拓時代のアメリカを舞台に、無法と悪に挑戦するアブナー伯父。彼は岩のような良識のかたまりで、厳格な篤信家──しかし、悪に対して忍従したりしない、軍神に仕える探偵であった。私刑に対し警鐘を鳴らす「私刑」をはじめ、「不可抗力」「ナボテの葡萄園」など特異な作風を誇る名作に加え、中編「〈ヒルハウス〉の謎」等作者生前の短編集に未収録の作品全編を収録している。
「天の使い」
「悪魔の道具」
「私刑(リンチ)」
「地の掟」
「不可抗力」
「ナボテの葡萄園」
「海賊の宝物」
「養女」
「藁人形」
「偶然の恩恵」
「悪魔の足跡」
「アベルの血」
「闇夜の光」
「〈ヒルハウス〉の謎」