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歴史に名を残すほどの人物なら、生涯に一度は何か事件にぶつかって名推理を披露したにちがいない──アレクサンダー大王、画聖ダ・ヴィンチ、アフリカ探検家のリヴィングストン博士、海洋探検家クック艦長、白衣の天使ナイチンゲールまで、歴史上の偉人11人が探偵として登場し、みごと難事件を解決する! 大胆な発想から生まれ、巨匠エラリー・クイーンが絶賛した異色短編集。 解説=戸川安宣
シオドー・マシスン
1913年、アメリカのサンフランシスコ生まれ。大学を卒業後、高校教師、ライター、小劇団の監督などを務める。1958年、短編「名探偵クック艦長」を〈エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン〉誌上に発表。以後、歴史上の著名な人物を主人公とする短編を同誌に連載し続け、1960年にそれらをまとめた『名探偵群像』を刊行する。その他の代表作に『悪魔とベン・フランクリン』がある。
吉田誠一
(ヨシダセイイチ )1931年生まれ。東京外国語大学英米語科卒。主な訳書に、カー「死時計」、マシスン「名探偵群像」など。1987年没。