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港町フラックスボローの顔役だったキャロブリート氏のつましい葬儀から七か月後。今度は参列者のひとり、新聞社社主のグウィルが感電死する。真冬に送電鉄塔の下で発見された遺体には不可解な点がいくつもあり、現場近くでは“幽霊”の目撃証言まで飛び出す始末。相次ぐ町の名士の死には関連があるのか。奇妙な謎と伏線の妙、個性的な登場人物、機知に富む会話……英国本格ミステリの粋が凝縮された巧手の第一長編。解説=森英俊
コリン・ワトスン
1920年、イギリスのサリー州に生まれる。ジャーナリストとしてロンドンなどで働いたのち、58年に『愚者たちの棺』でミステリ作家としてデビュー。同書は「イギリスのどこにでもあるような」架空の町フラックスボローを舞台に、地元署のウォルター・パーブライト警部が謎を解くシリーズの第1作で、全12作が刊行された。そのうち2作が英国推理作家協会(CWA)ゴールドダガー賞の最終候補(シルバーダガーに相当)になったほか、4作が70年代にMurder Most Englishの題名でBBCでテレビドラマ化されるなど、高く評価された。1983年没。
直良和美
(ナオラカズミ )東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書、ローザン「チャイナタウン」「ピアノ・ソナタ」、デ・ジョバンニ「集結」「誘拐」、フレムリン「泣き声は聞こえない」など。