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破産寸前の夫、その若く美しい妻、彼女に恋する中年の資産家とオールドミスの姉、この四人の男女の頭の中には、それぞれ思惑がひそみ、それが運命の糸のようにからみあって、破局へと突き進んで行く……。目には目を、歯には歯を、復讐を許すタリオンの掟が……。名作『わらの女』で一躍脚光を浴びた女流作家の長編第三作!
カトリーヌ・アルレー
フランスの作家。1924年生。経歴については詳らかでないが、1956年に発表した第2作『わらの女』によって一躍国際的な女流サスペンス作家としての地位を確立した。サディスティックな悪女ものを本領とし、完全犯罪をテーマにしている。フランス・ミステリ界に一時代を画した女王である。