レディニササゲルサツジンモノガタリ

レディに捧げる殺人物語

フランシス・アイルズ
鮎川信夫


レディに捧げる殺人物語

ジャンル
海外ミステリ > サスペンス
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:478ページ
初版:1972年9月22日

ISBN:978-4-488-12402-1
Cコード:C0197
文庫コード:M-ハ-3-5

写真:Wirestock/Getty Images
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

三つ子の魂百までという。リナは自分の性格を変えることができなかった。決定を先送りすること、思い込みで糊塗(こと)すること。崩壊の足音は遠く近く響いていたのに。八年に及ぶ結婚生活の果て、夫ジョニーの真実に気づいたそのとき……。人間の不可解な性(さが)と、その内心の葛藤。ヒッチコック『断崖』の原作としても知られる、アイルズ=バークリーの傑作犯罪心理小説。(別題『犯行以前』)


フランシス・アイルズ/アントニイ・バークリー

1893年イギリスのハートフォードシャー生まれ。ユーモア作家として〈パンチ〉誌で活躍したアントニイ・バークリー=フランシス・アイルズは、「?」名義で『レイトン・コートの謎』を著して以降、『毒入りチョコレート事件』『第二の銃声』『ジャンピング・ジェニイ』など、従来の探偵小説に対する批判を織り交ぜた実験精神あふれる作品を発表。英国本格黄金期を代表する作家としてその地位を不動のものとした。アイルズ名義で発表したサスペンスに『殺意』『レディに捧げる殺人物語』などがある。1971年没。