フランス暮らしを始めたブロディだったが、恋人で女優のジュリアが出演するエディンバラの芸術祭〈エディンバラ国際フェスティバル〉に出かけ、事件に巻きこまれる! 衝突した車のドライバー同士の暴力沙汰に出くわしたかと思えば、若い娘の死体を発見、そして死体が消えて……。ミステリ度は第一作に比べ格段にアップし、しかもアトキンソン力(りょく)はそのままの傑作。コスタ賞(一回目受賞当時の賞名はウィットブレッド賞)を三度受賞した作家による見事なミステリ。第二弾。訳者あとがき=青木純子
青木純子
(アオキジュンコ )1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。訳書に、K・モートン『忘れられた花園』、M・パヴィチ『風の裏側』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、B・S・ジョンソン『老人ホーム』、G・アデア『閉じた本』、A・クルミー『ミスター・ミー』、K・アトキンソン『世界が終わるわけではなく』、M・レヴィツカ『おっぱいとトラクター』他。