フランスに住むことを夢見る、バツイチ探偵ブロディ。中年の変人姉妹に依頼された34年前に消えた当時3歳の妹捜し(死んだ父親の家を片付けたら、妹とともに消えたぬいぐるみが出てきたんです!)、猫屋敷からいなくなった(誰かがさらっていったんです)黒猫捜し、さえない男の妻の浮気調査(あいつがあんなにゴージャスな女をものにできたなんて!)等々。『世界が終わるわけではなく』のアトキンソンがミステリを書いたのです。訳者あとがき=青木純子
青木純子
(アオキジュンコ )1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。訳書に、K・モートン『忘れられた花園』、M・パヴィチ『風の裏側』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、B・S・ジョンソン『老人ホーム』、G・アデア『閉じた本』、A・クルミー『ミスター・ミー』、K・アトキンソン『世界が終わるわけではなく』、M・レヴィツカ『おっぱいとトラクター』他。