カイキブンガクダイサンミャク2

怪奇文学大山脈〈U〉

西洋近代名作選 20世紀革新篇

荒俣宏


怪奇文学大山脈〈U〉

ジャンル
ホラー > 幻想小説
ホラー > アンソロジー

判型:四六判並製
ページ数:436ページ
初版:2014年8月29日

ISBN:978-4-488-01021-8
Cコード:C0097

装画:Karl Ritter “Der Orchideengarten Phantastiche Blatter(1919-1921)” Heft 3, Jahrg.U, 1920. Art von Karl Ritter
装幀:柳川貴代


内容紹介

西洋怪奇小説の山脈は、無尽蔵の宝の山である――豊饒なる鉱脈に眠る傑作群の紹介と翻訳に尽力した、21世紀を代表する碩学・荒俣宏。その幻想怪奇にまつわる膨大な知識の集大成ともいうべき巨大アンソロジーをお届けする。飽くなき探求の果てに見出された、稀なる名作を全三巻に集成した。

第二巻では、怪奇小説黄金期を代表する名手――H・R・ウエイクフィールド、J・D・ベリズフォードらの知られざる傑作ほか、異様な迫力に満ちた海洋怪談の力篇「甲板の男」(F・マリオン・クロフォード)、墓碑銘を捜す不気味な男と老いた堂守のやり取りを憂愁に満ちた筆致で描く「遅参の客」(ウォルター・デ・ラ・メア)などの18篇に、編者による詳細なまえがき・作品解説を付す。本邦初訳作多数。


目次

ロバート・ヒチェンズ「未亡人と物乞い」
F・マリオン・クロフォード「甲板の男」
E・L・ホワイト「鼻面」
グスタフ・マイリンク「紫色の死」
H・H・エーヴェルス「白の乙女」
マッシモ・ボンテンペッリ「私の民事死について」
J・D・ベリズフォード「ストリックランドの息子の生涯」
A・E・コッパード「シルヴァ・サアカス」
L・P・ハートリー「島」
アーサー・マッケン「紙片」
ウォルター・デ・ラ・メア「遅参の客」
オリバー・オニオンズ「ふたつのたあいない話」
W・F・ハーヴェイ「アンカーダイン家の信徒席」
ジョン・メトカーフ「ブレナー提督の息子」
ヒュー・ウォルポール「海辺の恐怖──一瞬の経験」
H・R・ウエイクフィールド「釣りの話」
シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー「不死鳥」
ベネット・サーフ「近頃蒐めたゴースト・ストーリー」