その惑星では、かつて人類を滅ぼした異形の殺戮生物たちが、国を築いて暮らしていた。幼馴染を殺害して祖国を追われたマガンダラは、放浪の旅の途中で、滅ぼしたはずの“人間”たちによる恐ろしい企みを知る。それは惑星の運命を揺るがしかねないものだった。マガンダラは異種族の道連れとともに、戻れば即処刑と言い渡された祖国への潜入を試みる。日本SF大賞受賞作、文庫化。解説=円城塔
酉島伝法
(トリシマデンポウ )1970年大阪府生まれ。2011年「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞。同作を表題作とした短編集は書籍デビュー作ながら第34回日本SF大賞を受賞。2018年には英訳版が、2021年には仏訳版が刊行され話題となる。2020年、初長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞した。近刊に『奏で手のヌフレツン』がある。
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