白亜紀後期の地層から人間の化石が発見された。調査のため、7千万年の時を超えて調査員が派遣されたが、そこで彼が出会ったのはふたりの子供だった。しかも彼らは火星の王女と王子で、誘拐されて地球に来たのだという。ふたりをトリケラトプスそっくりに擬装した大型武装タイム・マシンに収容したとたん、三機のプテラノドン型飛翔艇が来襲し……ロマンティック時間SF長編! 訳者あとがき=中村融
ロバート・F・ヤング
1915年、アメリカ生まれ。1953年、〈スタートリング・ストーリーズ〉誌でデビュー。邦訳された短編集に『ジョナサンと宇宙クジラ』『ピーナツバター作戦』『たんぽぽ娘』(すべて日本オリジナル編集)、長編に『時が新しかったころ』『宰相の二番目の娘』がある。1986年歿。
中村融
(ナカムラトオル )1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家。編著に「影が行く」「時の娘」「星、はるか遠く」、主な訳書にウェルズ「宇宙戦争」、ウィンダム「トリフィド時代」、ブラッドベリ「万華鏡」「何かが道をやってくる」ほか多数。