深宇宙へ進出した地球人類を待ち受ける、多種多様な宇宙生命。彼らとのコンタクトこそはSFの醍醐味のひとつであり、そこからセンス・オブ・ワンダーが生まれるのだ。そうした作品の中から生物学的な面白さが秀逸な中短編を集成した。本邦初訳作1編、書籍初収録作4編、そして後に『宇宙船ビーグル号の冒険』の第1話となる貴重な原型作品を加えた、ヴァラエティに富む全6編。扉裏作品解題・編者あとがき=中村融
リチャード・マッケナ「狩人よ、故郷に帰れ」 (本邦初訳)
ジェイムズ・H・シュミッツ「おじいちゃん」
ポール・アンダースン「キリエ」
ロバート・F・ヤング「妖精の棲む樹」
ジャック・ヴァンス「海への贈り物」
A・E・ヴァン・ヴォークト「黒い破壊者」
中村融
(ナカムラトオル )1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家。編著に「影が行く」「時の娘」「星、はるか遠く」、主な訳書にウェルズ「宇宙戦争」、ウィンダム「トリフィド時代」、ブラッドベリ「万華鏡」「何かが道をやってくる」ほか多数。