「00年代(西暦2000年〜2009年)の10年間に国内で発表されたSF短篇から、歴史に残る作品をよりすぐった傑作選。2冊セットで通読すると、この10年の日本SFの動向が実感できる仕組みです。本巻には、SFの求心的なベクトルを代表する、主に宇宙と未来(もしくはテクノロジーと人間と機械)を描いた11編を収録しました。直球ど真ん中の現代SFをご賞味ください。」──大森望
序=大森望/収録作品紹介=大森望/編者あとがき=大森望
*第8位『SFが読みたい!2011年版』ベストSF2010国内篇 ※〈ゼロ年代日本SFベスト集成〉として
野尻抱介「大風呂敷と蜘蛛の糸」
小川一水「幸せになる箱庭」
上遠野浩平「鉄仮面をめぐる論議」
田中啓文「嘔吐した宇宙飛行士」
菅 浩江「五人姉妹」
上田早夕里「魚舟・獣舟」
桜庭一樹「A」
飛 浩隆「ラギッド・ガール」
円城 塔「Yedo」
伊藤計劃+新間大悟「A.T.D Automatic Death■ EPISODE:0 NO DISTANCE, BUT INTERFACE」
神林長平「ぼくの、マシン」
大森望
(オオモリノゾミ )1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著(責任編集)の書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズで、第34回日本SF大賞特別賞を受賞。他の編著に《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。