ファンが選んだ傑作SF! 日本SFの歩みがこの一冊に。
その年を代表する最もすぐれた作品をファンみずからが投票で選び、年に一度の日本SF大会というプロアマ入り混じる祝祭の場で顕彰するという、SF界ならではのユニークな特徴を持つ星雲賞。40回を超す歴代受賞作の中には、本格SFあり幻想文学ありへんてこな話あり、多種多様な作品が顔を揃える。そんな星雲賞の日本短編部門受賞作から11編を収めた、史上初のオール星雲賞受賞作アンソロジー。日本SFの歩みがこの1冊に。
序/大森 望
筒井康隆「フル・ネルソン」
荒巻義雄「白壁の文字は夕陽に映える」
小松左京「ヴォミーサ」
神林長平「言葉使い師」
谷 甲州「火星鉄道一九」
中井紀夫「山の上の交響楽」
梶尾真治「恐竜ラウレンティスの幻視」
菅 浩江「そばかすのフィギュア」
大槻ケンヂ「くるぐる使い」
草上 仁「ダイエットの方程式」
大原まり子「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」
後記/大森 望
星雲賞日本長編・短編部門受賞作一覧
大森望
(オオモリノゾミ )1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著(責任編集)の書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズで、第34回日本SF大賞特別賞を受賞。他の編著に《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。