綺羅星のごとき名作SF映画の数々の中から、知られざる原作短編を精選して贈る、日本独自編集によるアンソロジー。古典として愛されている表題映画の原作に加え、ブラッドベリが近年初めて公開した短編、スタージョンの手になる原作として伝説的に語られてきた中編などの本邦初訳作を収録。また、やはり初訳のハインラインの中編には、著者自身が撮影の舞台裏を明かした顛末記を付した。序文=中村融/解説=添野知生
レイ・ブラッドベリ「趣味の問題」
※映画「イット・ケイム・フロム・アウタースペース」原作
ウォード・ムーア「ロト」
※映画「性本能と原爆戦」原作
シオドア・スタージョン「殺人ブルドーザー」
※映画「殺人ブルドーザー」原作
ドナルド・A・ウォルハイム「擬態」
※映画「ミミック」原作
ハリイ・ベイツ「主人への告別」
※映画「地球の静止する日」原作
ロバート・A・ハインライン「月世界征服」
※映画「月世界征服」原作
ロバート・A・ハインライン「「月世界征服」撮影始末記」
※エッセイ
*第7位『SFが読みたい!2007年版』「SFマガジン読者が選ぶ「ベストSF2006」」海外篇
中村融
(ナカムラトオル )1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家。編著に「影が行く」「時の娘」「星、はるか遠く」、主な訳書にウェルズ「宇宙戦争」、ウィンダム「トリフィド時代」、ブラッドベリ「万華鏡」「何かが道をやってくる」ほか多数。