妊婦探偵・暮林美央が大活躍する、バルーン・タウン・シリーズ第3弾。第一子妊娠中に出くわした事件を暖炉の前で回想して語る「バルーン・タウンの手毬唄」「幻の妊婦」の2編。ミステリ作家から出題された本格ミステリ短編の謎解きに挑む「読書するコップの謎」。バルーン・タウンで起こった密室盗難事件にまつわる陰謀を解決する「九か月では遅すぎる」。ユニークな4編を収録。解説=赤木かん子
「バルーン・タウンの手毬唄」
「幻の妊婦」
「読書するコップの謎」
「九か月では遅すぎる」
松尾由美
(マツオユミ )1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。89年『異次元カフェテラス』を刊行しデビュー。91年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテストに入選。主な著作に〈バルーン・タウン〉シリーズ、〈安楽椅子探偵アーチー〉シリーズ、〈ハートブレイク・レストラン〉シリーズ、『雨恋』『九月の恋と出会うまで』『煙とサクランボ』『花束に謎のリボン』『わたしのリミット』『ニャン氏の事件簿』などがある。