アシキオオカミ

悪しき狼

ネレ・ノイハウス
酒寄進一


悪しき狼

ジャンル
海外ミステリ > 警察小説
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
刑事オリヴァー&ピア・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:574ページ
初版:2018年10月31日

ISBN:978-4-488-27610-2
Cコード:C0197
文庫コード:M-ノ-4-6

写真:アフロ
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

川で少女の死体が発見された。長期間にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。だが不可解なことに、少女は川の水ではなく塩素水で溺れていた。おぞましい犯罪に、刑事オリヴァーとピアたちは必死の捜査をはじめるが、二週間たっても少女の身元が判明しない。さらに殺人未遂事件も発生。警察関係者の想像を絶する凶悪犯罪の全貌とは。欧州席捲の大人気警察小説! 訳者あとがき=酒寄進一


ネレ・ノイハウス

1967年、ドイツ、ミュンスター生まれ。夫が経営するソーセージ工場で働きながら、2005年に初の長篇ミステリUnter Haienを自費出版した。〈刑事オリヴァー&ピア〉シリーズ第一作『悪女は自殺しない』と次作『死体は笑みを招く』も自費出版し、地元の書店で絶大な人気を博す。その後、評判を聞きつけた老舗出版社ウルシュタイン社からの出版が決定し、2009年正式にデビューした。同シリーズにはほかに、『深い疵(きず)』『白雪姫には死んでもらう』『穢(けが)れた風』『悪しき狼』『生者と死者に告ぐ』『森の中に埋めた』『母の日に死んだ』がある。


酒寄進一

(サカヨリシンイチ )

ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。主な訳書として、2012年本屋大賞翻訳小説部門第1位に選ばれたシーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞を受賞したコルドン〈ベルリン三部作〉、ヘッセ『デーミアン』、ブレヒト『アルトゥロ・ウイの興隆/コーカサスの白墨の輪』、ケストナー『終戦日記一九四五』、ノイハウス『友情よここで終われ』、ザルテン『バンビ――森に生きる』などがある。