ケンシシンモン

検死審問―インクエスト―

パーシヴァル・ワイルド
越前敏弥


検死審問―インクエスト―

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:322ページ
初版:2008年2月22日

ISBN:978-4-488-27404-7
Cコード:C0197
文庫コード:M-ワ-1-1

装画:田地川じゅん
装幀:本山木犀


内容紹介

リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、人気作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる真相とは? そして、検死官と陪審員が下した評決は? 全編が検死審問の記録からなるユニークな構成が際立つ、乱歩やチャンドラーを魅了した才人ワイルドの代表作。解説=杉江松恋



パーシヴァル・ワイルド

1887年アメリカ、ニューヨーク生まれ。小説家・劇作家。銀行員を経て1912年に文筆活動を開始する。小説家としては、29年に刊行した短編集『悪党どものお楽しみ』がエラリー・クイーンに激賞されて〈クイーンの定員〉の一冊に選ばれたほか、代表作『検死審問』は江戸川乱歩、レイモンド・チャンドラーと東西の巨匠に称賛された。そのほかのミステリ作品に『ミステリ・ウィークエンド』『検死審問ふたたび』『探偵術教えます』などがある。53年没。


越前敏弥

(エチゼントシヤ )

1961年生まれ、東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドロンフィールド「飛蝗の農場」、D・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」「オリジン」、クイーン「Yの悲劇」、F・ブラウン「真っ白な嘘」など。