シリスギタオトコ

知りすぎた男

G・K・チェスタトン
南條竹則


知りすぎた男

ジャンル
海外ミステリ > 短編集
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:294ページ
初版:2020年5月8日

ISBN:978-4-488-11020-8
Cコード:C0197
文庫コード:M-チ-3-12

装画:千海博美
装幀:山田英春


内容紹介

新進気鋭の記者ハロルド・マーチが財務大臣との面会に行く途中で出会った人物、ホーン・フィッシャー。上流階級出身で、大物政治家ともつながりを持ち、才気に溢れながら「知りすぎているがゆえに何も知らない」という奇妙な苦悩を抱えるフィッシャーは、高度な政治的見地を要する様々な事件を解決に導いてゆくが……。巨匠が贈る異色の連作が、新訳にて創元推理文庫に初収録。解説=大山誠一郎


G・K・チェスタトン

1874年イギリス生まれ。作家、評論家。逆説と諧謔の大家として知られ、〈ブラウン神父〉シリーズに代表される短編推理小説は、コナン・ドイルの作品と並んで後世の作家たちに計り知れない影響を与えた。また長編『木曜の男』などに顕著な独特の幻想性により、現在でも熱狂的な読者を獲得している。1936年没。


南條竹則

(ナンジョウタケノリ )

1958 年東京に生まれる。東京大学大学院英文科博士課程中退。著書に「怪奇三昧」「英語とは何か」他、訳書にチェスタトン「詩人と狂人たち」「ポンド氏の逆説」「奇商クラブ」「知りすぎた男」「裏切りの塔」、ハーン「怪談」、ラヴクラフト「インスマスの影 クトゥルー神話傑作選」他多数。