フレンチケイブサイダイノジケン

フレンチ警部最大の事件

F・W・クロフツ
田中西二郎


フレンチ警部最大の事件

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
フレンチ・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:350ページ
初版:1975年6月20日

ISBN:978-4-488-10604-1
Cコード:C0197
文庫コード:M-ク-3-5

写真:アフロ
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

宝石商の支配人が殺害され金庫からダイヤモンドと紙幣が消えた。事件当夜、支配人は職場を離れて舞い戻った形跡があり、状況証拠はことごとく彼に不利だが決め手はない。加えてアムステルダム支店の外交員が消息を絶っていると判明、ロンドン警視庁の捜査官を翻弄する。スイス、スペイン、フランス、ポルトガル……真相を求めて欧州を駆ける、記念すべきフレンチ警部初登場作品。


F・W・クロフツ

1879年、アイルランド、ダブリン生まれ。鉄道技師であったが、病を得て長く休養した間に構想した『樽』を1920年に上梓し、好評を博する。続いて『ポンスン事件』『製材所の秘密』『フローテ公園の殺人』を発表。第5作『フレンチ警部最大の事件』でフレンチ警部を創造し、以後探偵役として定着させた。著書に『クロイドン発12時30分』『サウサンプトンの殺人』『フレンチ警部と毒蛇の謎』『フレンチ警視最初の事件』『殺人者はへまをする』等多数。1957年没。


田中西二郎

(タナカセイジロウ )

1907年東京生まれ。東京商科大学卒。中央公論社勤務を経て、英米文学翻訳家。代表的な訳書に、ハーマン・メルヴィル『白鯨』、グレアム・グリーン『情事の終り』など。1979年没。