判型:四六判上製
ページ数:316ページ
初版:2005年11月15日
ISBN:978-4-488-01206-9
Cコード:C0093
装幀:緒方修一
第二次世界大戦末期のヨーロッパ。ドイツ占領下のガーンジー島で、3つの他殺体が発見される。接点のない三者のあいだで、いったい何が起こったのか? 青年画家・星野は思わぬめぐりあわせから事件の調査に携わるが、事件の関係者が密室で変死を遂げるに及んで、2つの事件の背後にヒトラーの切り札〈ロムルス〉の存在がある事を知る。星野は〈ロムルス〉の行方を突き止めるため、崩壊寸前のベルリンに決死の潜入を試みる。第12回鮎川哲也賞受賞作『写本室の迷宮』に続く歴史ミステリの雄編、満を持して登場。著者あとがき=後藤均
後藤均
(ゴトウヒトシ )1958年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1986年シカゴ大学経営大学院を卒業。02年、『写本室(スクリプトリウム)の迷宮』で第12回鮎川哲也賞を受賞。他の著作に『グーテンベルクの黄昏』がある。