田中芳樹
(タナカヨシキ )1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞を受賞。代表作に『創竜伝』『マヴァール年代記』『アルスラーン戦記』《薬師寺涼子の怪奇事件簿》シリーズの他、『ラインの虜囚』など著作多数。
帝国からの亡命者とその子孫で構成される「薔薇の騎士」連隊の副隊長シェーンコップは、ある偵察任務の遂行中、帝国軍に下った元上官の姿を敵群の中に見出す。
最前線への引越をきっかけに、少年ユリアンは日記をつける。師父ヤンをはじめ個性豊かな面々と送る日常を綴るが、穏やかな日々の裏には新たな戦いの影が。
現王朝の打倒を誓うラインハルトと親友の前に現れた、金銀妖瞳の男。彼は苦境の親友を救うため助力を求めるが。新帝国の枢軸を担った勇将たちの邂逅を描く外伝。
皇帝を度々見舞う病、地球教残党の暗躍。平穏の時を迎えた新銀河帝国に差す不安の影。そしてついに共和政府が自ら動く。日本SF史の道標となった宇宙叙事詩、正伝完結!
先行き不透明ななかで、前指導者の遺志を継いで共和政府を樹立した、ユリアンたちイゼルローンの面々。一方銀河帝国では、新領土総督による叛乱の噂が囁かれていたが……。
宇宙暦800年、"常勝"と"不敗"の雌雄を決する戦いの幕が上がった。双方の名将が相次いで斃れる中、衝撃の事件が両陣営を揺さぶる。銀河叙事詩の雄編、怒濤の急展開!
同盟の完全掌握を目指すラインハルトに、老将ビュコックが最後の戦いを挑む。一方、不正規隊を率いて独立星系に身を寄せたヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論むが……。
至尊の冠を戴く存在となったラインハルトと、退役の後悠々たる新婚生活を送るヤン。銀河はようやく平穏を迎えたかに見えたが、再び動乱の影が両者を取り巻こうとしていた。
同盟首都を見舞う帝国の急襲に、ヤンはイゼルローン放棄を決断、立ちふさがる帝国の智将たちを、奇策を駆使して破ってゆく。そしてついに、ラインハルトとヤンは直接対決へ。
帝国正統政府の樹立に与した自由惑星同盟。ラインハルトは大攻勢を宣し、かつてない猛攻が同盟を見舞う。イゼルローンを護るヤンと帝国の双璧ロイエンタールの死闘の行方は。
帝国で進行する大規模な軍略――それは巨大要塞を跳躍移動させ、イゼルローンを侵攻するという壮大な作戦だった。巨大要塞同士による壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる!
同盟でクーデター勃発! 鎮圧を命じられたヤンは苦渋の決断を下す。一方、門閥貴族と争うラインハルトにも、苛酷な試練が待ち受けていた。英雄たちの叙事詩、怒濤の急展開。
【星雲賞受賞】「常勝の天才」と「不敗の魔術師」。二大国家の運命を賭け、智略を尽くして闘う二人の宿将の邂逅から始まる壮大な宇宙叙事詩。日本SF史にその名を刻む傑作。
一人は王族、一人は貴族、一人は平民。友人だった三人は氷結の国を覆う野望の渦中へ。玉座を巡る謀略と戦乱の勝利者は誰か? 田中芳樹の神髄を示す本格歴史絵巻、全一巻。