ユキトドクハイ

雪と毒杯

エリス・ピーターズ
猪俣美江子


雪と毒杯

ジャンル
海外ミステリ > ミステリ

判型:文庫判
ページ数:330ページ
初版:2017年9月29日

ISBN:978-4-488-26905-0
Cコード:C0197
文庫コード:M-ヒ-9-1

装画:吉田圭子
装幀:中村聡


内容紹介

クリスマス直前のウィーンで、オペラの歌姫の最期を看取った人々。帰途にチャーター機が悪天候で北チロルの雪山に不時着してしまう。彼ら八人がたどり着いたのは、雪で外部と隔絶された小さな村のホテル。歌姫の遺産をめぐり緊張が増すなか、弁護士によって衝撃的な遺言書が読みあげられる。そしてついに事件が──。修道士カドフェル・シリーズの巨匠による、本邦初訳の傑作本格。解説=三橋暁


エリス・ピーターズ

1913年、イングランド生まれ。女子高校で学んだのち、薬剤師の助手をしながら普通小説や歴史小説を執筆する。1951年にフェルス一家シリーズの第一作『カマフォード村の哀惜』を発表。同シリーズの『死と陽気な女』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長編賞を受賞する。1977年には、世界的大ベストセラーとなった修道士カドフェル・シリーズの第一作『聖女の遺骨求む』を発表し、同シリーズの『修道士の頭巾』で英国推理作家協会(CWA)賞シルバーダガーを受賞。1993年には長年の功績を称えられ、CWA賞ダイヤモンドダガーが贈られた。1995年没。


猪俣美江子

(イノマタミエコ )

慶應義塾大学文学部卒。英米文学翻訳家。ウォルシュ『ウィンダム図書館の奇妙な事件』、アリンガム《キャンピオン氏の事件簿》、セイヤーズ『大忙しの蜜月旅行』、ピーターズ『雪と毒杯』、ブランド『薔薇の輪』など訳書多数。