ショモツアイ ニホンヘン

書物愛 [日本篇]

紀田順一郎


書物愛 [日本篇]

ジャンル
一般文芸 > アンソロジー
レーベル
創元ライブラリ

判型:文庫判
ページ数:326ページ
初版:2014年2月28日

ISBN:978-4-488-07074-8
Cコード:C0193
文庫コード:L-き-1-3

写真撮影:杉浦敏男
オブジェ・デザイン:Fragment(西山孝司・柳川貴代)


内容紹介

ある古書店で相次いだ万引き事件の意外な真相、同じ古書ばかりを買い漁る不思議な老人の秘密、電車の網棚に置き忘れられた本にはさまれた名刺の意味するもの……等々。書物の達人が国内作品から厳選した、本にまつわる物語の数々。書痴たちの濃密でめくるめく世界を垣間見させてくれる傑作アンソロジー。解説=紀田順一郎


目次

夢野久作「悪魔祈祷書」
島木健作「煙」
由起しげ子「本の話」
野呂邦暢「本盗人」
出久根達郎「楽しい厄日」
横田順彌「古書狩り」
宮部みゆき「歪んだ鏡」
稲毛恍「嗤い声」
紀田順一郎「展覧会の客」



紀田順一郎

(キダジュンイチロウ )

1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている。主な著書に『東京の下層社会』『20世紀モノ語り』『戦後創成期ミステリ日記』『蔵書一代』『古本屋探偵登場』『夜の蔵書家』『神保町の怪人』などがある。訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集1、2』ほか。