ショモツアイ カイガイヘン

書物愛 [海外篇]

紀田順一郎


書物愛 [海外篇]

ジャンル
一般文芸 > アンソロジー
レーベル
創元ライブラリ

判型:文庫判
ページ数:366ページ
初版:2014年2月28日

ISBN:978-4-488-07073-1
Cコード:C0197
文庫コード:L-き-1-2

写真撮影:杉浦敏男
オブジェ・デザイン:Fragment(西山孝司・柳川貴代)


内容紹介

書物の魔力に取り憑かれた人々の、滑稽でもあり悲しくもある姿を描いた作品ばかりを、本の達人が選びに選び抜いて編んだ、傑作アンソロジー・海外篇。本好きを自負する人々であれば身につまされ、ビブリオマニアの何たるかをまだご存じない方々は、未知の世界に仰天すること間違いない、読書人必読の書。解説=紀田順一郎


目次

ギュスターヴ・フローベール「愛書狂」
アナトール・フランス「薪」
オクターヴ・ユザンフ「シジスモンの遺産」
ジョージ・ギッシング「クリストファスン」
M・R・ジェイムズ「ポインター氏の日記帳」
H・C・ベイリー「羊皮紙の穴」
シュテファン・ツヴァイク「目に見えないコレクション」
シュテファン・ツヴァイク「書痴メンデル」
マイケル・イネス「ロンバード卿の蔵書」
ジェイムズ・グールド・カズンズ「牧師の汚名」 



紀田順一郎

(キダジュンイチロウ )

1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている。主な著書に『東京の下層社会』『20世紀モノ語り』『戦後創成期ミステリ日記』『蔵書一代』『古本屋探偵登場』『夜の蔵書家』『神保町の怪人』などがある。訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集1、2』ほか。