エイエンノナツヲアトニ

永遠の夏をあとに

  【単行本版】

雪乃紗衣


永遠の夏をあとに

ジャンル
ファンタジイ > ファンタジイ

判型:四六判仮フランス装
ページ数:328ページ
初版:2020年4月24日

ISBN:978-4-488-02808-4
Cコード:C0093

装画:中村至宏
装幀:西村弘美


内容紹介

田舎町に住む小学六年生の拓人は、幼い頃に神隠しに遭い、その間の記憶を失っている。そんな拓人の前に、弓月小夜子と名乗る、年上の少女が現れた。以前、拓人の母とともに三人で暮らしていたことがあるというが、拓人はどうしても思いだせない。母の入院のため、小学生最後の夏休みを小夜子(サヤ)と過ごすことになった拓人。だが、サヤはなぜか自分のことを語ろうとしない。拓人の記憶に時折よぎるのは、降りしきる花びらと、深山で鳴りつづけるバイオリンの音、月が狂ったように輝く海――なぜ俺はサヤを忘れてる?
《彩雲国物語》の著者が描く、やるせないほど切ない夏の物語。



雪乃紗衣

(ユキノサイ )

2002年、『彩雲国綺譚』で第1回ビーンズ小説賞の読者賞と奨励賞を受賞。翌年に同作を改題・改稿した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』でデビュー。同シリーズはアニメ化され、累計650万部を超える大ヒットとなる。他の著書に《レアリア》シリーズ、『エンド オブ スカイ』がある。