エンキンホウ

遠近法

ローラン・ビネ
高橋啓


未刊

定価:3,080円 (本体価格:2,800円)

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遠近法

ジャンル
海外ミステリ > 歴史ミステリ
一般文芸 > 一般文芸
レーベル
海外文学セレクション

判型:四六判上製
ページ数:304ページ
初版:2026年6月26日

ISBN:978-4-488-01695-1
Cコード:C0097

装画:ブロンズィーノ「マリア・デ・メディチの肖像」ウフィツィ美術館蔵 他
装幀:柳川貴代


内容紹介

ルネサンス期のフィレンツェ、10年以上もかけて描き続けているサン・ロレンツォ聖堂のフレスコ画の前でマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモが槌(つち)で殴打され、鑽(たがね)で胸を刺されて殺害され、彼のアトリエにはフィレンツェ公コジモ・デ・メディチの長女マリアの顔をしたヴィーナスとキューピッドの猥褻(わいせつ)な絵が残されていた。ポントルモを殺したのは誰か? いかがわしい絵を描いたのは彼なのか? コジモは信を置く画家で建築家で美術史家のヴァザーリに事件の解明を依頼する。ヴァザーリは、ローマでサン・ピエトロ大聖堂の建設に携わっているミケランジェロに書状を送り事件を知らせ、助言を求めた。ヴァザーリとミケランジェロ、マリアと遠縁のフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシス、カトリーヌ・ド・メディシスとコジモの敵であるフランス軍元帥ピエロ・ストロッツィ……火薬庫のような当時のヨーロッパを舞台に繰り広げられた陰謀劇、恋愛劇・・・・・・。目もくらむような人物たちの書簡が全176通。事件は書簡で語られ、書簡で捜査され、書簡で解明される。
『HHhH──プラハ、1942年』、『言語の七番目の機能』、『文明交錯』と次々に読者を驚嘆させてきた著者による、傑作書簡体歴史ミステリ。


ローラン・ビネ

1972年フランス、パリ生まれ。パリ大学で現代文学を修め、兵役でフランス語教師としてスロヴァキアに赴任し、その後、パリ第三大学、第八大学で教鞭を執る。『HHhH──プラハ、1942年』でゴンクール賞最優秀新人賞と、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞を受賞(日本では本屋大賞・翻訳小説部門第1位、Twitter文学賞・海外編第1位となった)、『言語の七番目の機能』でアンテラリエ賞とFnac小説大賞、『文明交錯』ではアカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞するなど、現代フランス文学界を牽引する存在となっている。


高橋啓

(タカハシケイ )

1953年北海道生まれ。翻訳家。早稲田大学文学部卒。訳書にL・ビネ『HHhH──プラハ、1942年』『言語の七番目の機能』、O・ゲーズ『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』、E・ルイ『エディに別れを告げて』、J・ルーボー『麗しのオルタンス』、P・フルネル『編集者とタブレット』、P・キニャール『アマリアの別荘』、T・ガルシア『7』等。