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ヒエキッタマチ/ヒノキオク 冷えきった街/緋の記憶 日本ハードボイルド全集4

冷えきった街/緋の記憶

在庫あり

定価
1,650円(本体価格:1,500円)
ジャンル
  1. 国内ミステリ > ハードボイルド
  1. 国内ミステリ > アンソロジー
レーベル
  1. 創元推理文庫(M)
判型
文庫判
ページ数
598ページ
初版
2022年4月22日
ISBN
978-4-488-40024-8
Cコード
C0193
文庫コード
M-ん-11-4
写真
AlexussK/Shutterstock.com
装幀
山田英春

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内容紹介

「日本のクリスティ」と称された人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。〈日本ハードボイルド全集〉第四巻には、そんな仁木ハードボイルドを体現する私立探偵・三影潤ものから厳選した長編『冷えきった街』と五つの短編を収録。端正な私立探偵小説とハイレベルな謎解きが両立したシリーズの精髄を伝える。巻末エッセイ=若竹七海/解説=新保博久

目次

『冷えきった街』
「色彩の夏」
「しめっぽい季節」
「美(うるわ)しの五月」
「緋の記憶」
「数列と人魚」
  *
『仁木悦子長編推理小説全集5』作品ノート5〈抄録〉

著者紹介

仁木悦子 (ニキエツコ)

1928年東京府生まれ。57年、初めて書いたミステリ長編『猫は知っていた』が第3回江戸川乱歩賞を受賞。以後人気作家として活躍し、「日本のクリスティ」と称賛された。81年、短編「赤い猫」で第34回日本推理作家協会賞を受賞。代表作に『林の中の家』『二つの陰画』『冷えきった街』『灯らない窓』など。大井三重子名義での児童文学の著作もある。86年没。

北上次郎 (キタガミジロウ)

1946年東京都生まれ。明治大学卒。76年に椎名誠らとともに〈本の雑誌〉を創刊、2001年まで本名の目黒考二名義で編集発行人として携わる。同誌創刊号から書評を執筆、のちに書評家として北上次郎の筆名を使うようになり、1984年『冒険小説の時代』が第2回日本冒険小説協会大賞最優秀評論大賞を、94年『冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷』が第47回日本推理作家協会賞を受賞。また、藤代三郎の筆名では競馬エッセイを執筆、〈外れ馬券〉シリーズは27巻に亘って刊行された。2023年没。

日下三蔵 (クサカサンゾウ)

1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者。主な著書に『日本SF全集・総解説』、『ミステリ交差点』、主な編著に、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《中村雅楽探偵全集》、《都筑道夫少年小説コレクション》、『天城一の密室犯罪学教程』ほか多数。

杉江松恋 (スギエマツコイ)

1968年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。国内外のミステリをはじめとする文芸書やノンフィクションなど、幅広いジャンルの書籍について書評・評論活動を展開。読書会・トークイベントの主催も精力的にこなす。主な著書・共著に『バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌』『東海道でしょう!』『読み出したら止まらない!海外ミステリーマストリード100』がある。

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