TVアニメとゲームで展開される『SYNDUALITY』シリーズの、知られざる「はじまり」に迫る公式小説。
西暦2099年。9歳のエリロスとアイが暮らす超高層都市を青い雨が襲う。強力な毒性を持つ雨は、人々の命を次次と奪っていった。生き延びたふたりとその子孫は、変わり果ててしまった世界の中で、新しいかたちの文明を築こうと試みるが──四世代に及ぶ女性たちの活躍を通じ、TVアニメとゲームで展開される『SYNDUALITY』シリーズの、知られざる「はじまり」に迫る公式小説。
高島雄哉
(タカシマユウヤ )1977年山口県宇部市生まれ。東京大学理学部物理学科卒、東京藝術大学美術学部芸術学科卒。2014年、「ランドスケープと夏の定理」で第5回創元SF短編賞を受賞(門田充宏「風牙」と同時受賞)。18年の同題長編化作品は、第一作ながら『SFが読みたい!』国内篇第5位に、また星雲賞日本長編部門候補となった。他の作品に、『エンタングル:ガール』『不可視都市』『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女』など。16年の劇場アニメ『ゼーガペインADP』に始まり、TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『SYNDUALITY Noir』、ゲーム『ARMORED CORE Y』など、数多くの作品にSF考証として参加する。