異星種族と接触し、その情報をおさめた記憶装置を手に入れたジェイコブとモラグは、少佐の追跡から決死の逃亡を続ける。その途中で出会った元戦友のハッカー・ペイガンは、異星種族のある特性を利用して人類を凌ぐ情報生命体をつくりだそうとしていた。ジェイコブたちは彼の助けを得て、かつての戦友を探して水没都市ニューヨークに向かう。だが、たどり着いた街で待っていたのは、伝説的な元特殊部隊員の危険な歓迎だった!
ギャビン・スミス
1968年イギリス・スコットランドのダンディー生まれ。大学では映画脚本創作を学び、中世史で修士号を得る。2010年、『帰還兵の戦場』で作家デビューし、同作はキャンベル記念賞の候補となった。2011年には続編『天空の標的』を発表。そのほか、長編4作および共作長編3作を発表している。
金子浩
(カネコヒロシ )1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。訳書にロビンスン『2312 太陽系動乱』、スミス『帰還兵の戦場』『天空の標的』、バチガルピ『ねじまき少女』(田中一江と共訳)他多数。