シリウス系での異星種族〈やつら〉との激戦からの帰還以来、荒れた生活を送る元特殊部隊員ジェイコブに、地球に潜入した〈やつら〉の一体を始末せよとの指令が下る。全身の機械/生体強化処置のロックを解除され、心ならずも現役復帰した彼は激闘のすえ、少女モラグに付き添われた瀕死の異星種族を発見。だが驚くべきことに、潜入者の目的は戦闘ではなく和平だという……。キャンベル記念賞候補の傑作ミリタリーSFシリーズ開幕!
ギャビン・スミス
1968年イギリス・スコットランドのダンディー生まれ。大学では映画脚本創作を学び、中世史で修士号を得る。2010年、『帰還兵の戦場』で作家デビューし、同作はキャンベル記念賞の候補となった。2011年には続編『天空の標的』を発表。そのほか、長編4作および共作長編3作を発表している。
金子浩
(カネコヒロシ )1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。訳書にロビンスン『2312 太陽系動乱』、スミス『帰還兵の戦場』『天空の標的』、バチガルピ『ねじまき少女』(田中一江と共訳)他多数。