年間ベスト第1位。ヒューゴー賞・星雲賞受賞
【ヒューゴー賞・星雲賞受賞】
界面を作った存在を、人類は仮定体(仮定上での知性体)と名づけたが、正体は知れない。だが確かなのは――1億倍の速度で時間の流れる宇宙で太陽は巨星化し、数十年で地球は太陽面に飲み込まれてしまうこと。人類は策を講じた。界面を突破してロケットで人間を火星へ送り、1億倍の速度でテラフォーミングして、地球を救うための文明を育てるのだ。迫りくる最後の日を回避できるか。訳者あとがき=茂木健
*第1位『SFが読みたい!2009年版』ベストSF2008海外篇
*〈本の雑誌〉増刊『おすすめ文庫王国 2008年度版』ジャンル別ベスト10・SF第5位に選出(大森望・選)
*2009年3月14日(土)、NHK BS-2「週刊ブックレビュー」で紹介。紹介者は作家・夢枕獏氏
*2009年7月25日(土)、NHK BS-2「週刊ブックレビュー」の夏休み特集・SF特集のなかで紹介。紹介者は翻訳家・大森望氏
ロバート・チャールズ・ウィルスン
1953年、合衆国カリフォルニア州生まれのカナダ人SF作家。1975年にデビュー、長編Mysterium(1994)でフィリップ・K・ディック賞を、『クロノリス―時の碑―』(2001)でジョン・W・キャンベル賞を受賞。代表作『時間封鎖』は、ヒューゴー賞・星雲賞に加え、ドイツ、フランス、イスラエルの文学賞も受賞している。
茂木健
(モギタケシ )1959年生まれ、翻訳家。訳書にウィルスン《時間封鎖》三部作、ティドハー『完璧な夏の日』、ウォルトン『図書室の魔法』《ファージング》三部作ほか多数。著書に『バラッドの世界』『フィドルの本』。