パパイラスノフネ

パパイラスの舟

海外ミステリ随想

小鷹信光


未刊

定価:1,320円 (本体価格:1,200円)

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パパイラスの舟

ジャンル
ノンフィクション・その他 > エッセイ
ノンフィクション・その他 > ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:416ページ
初版:2025年12月26日

ISBN:978-4-488-48821-5
Cコード:C0195
文庫コード:M-こ-10-1

装画:柳智之
装幀:岩郷重力+T.F


内容紹介

いまだ見果てぬアメリカ探偵小説という大海を、小鷹信光は如何に航海したか。夫婦探偵小説のパターン分類、フランスのセリノワール叢書から発見したジム・トンプスン、エドガー短編賞受賞作研究、書誌をめぐるジョン・D・マクドナルドとファンの交流、ロス・マクドナルドとリュウ・アーチャーの歪な関係、ハードボイルドにおける “英雄” の死とは――情熱と好奇心の赴くまま舵を切り、書物の海を縦横無尽した読書と調査の記録。日本におけるアメリカ探偵小説受容に絶大な影響を及ぼし、今なお読書の自由さを指し示すコンパスたるエッセイの名著。


小鷹信光

(コダカノブミツ )

1936年岐阜県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。70年に〈ミステリマガジン〉で始めた連載「パパイラスの舟」を端緒に数々のエッセイでアメリカ探偵小説を紹介するとともに、ハードボイルドの古典的名作から“ネオ・ハードボイルド”作品群まで多数翻訳。またテレビドラマ『探偵物語』では原案ならびに小説版を手掛け、私立探偵・工藤俊作は国産ハードボルドの代名詞的存在となる。2007年『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』で第60回日本推理作家協会賞を受賞。15年没。