死神から与えられた余命十五秒をどう使えば、「私」は自分を撃った犯人を告発し、かつ反撃できるのか? 被害者と犯人の一風変わった攻防を描く、第12回ミステリーズ!新人賞佳作「十五秒」。首が取れても十五秒間だけは死なない、特殊体質を持つ住民が暮らす島で発生した殺人など、奇抜な状況設定下で起きる四つの事件。この真相をあなたは見破れるか? 衝撃のデビュー作品集。著者あとがき=榊林銘/解説=千街晶之
「十五秒」
「このあと衝撃の結末が」
「不眠症」
「首が取れても死なない僕らの首無殺人事件」
榊林銘
(サカキバヤシメイ )1989年愛知県生まれ。名古屋大学卒。2015年「十五秒」が第12回ミステリーズ!新人賞佳作となる。“被害者が死ぬ直前の十五秒”というワンシーンを用い、被害者と犯人の一風変わった攻防を描いた同作は高く評価され、日本推理作家協会の年刊アンソロジーに収録された。2021年、同作を含む短編集『あと十五秒で死ぬ』でデビュー。トリッキーなアイデアと巧みな構成で魅せる、期待の新鋭。