判型:文庫判
ページ数:298ページ
初版:2009年7月24日
ISBN:978-4-488-43906-4
Cコード:C0193
文庫コード:M-ま-1-6
装画:ひらいたかこ
装幀:東京創元社装幀室
ホームズばりの推理を働かせるアンティークの安楽椅子・アーチーとの出会いから半年。六年生になった衛が拾った封筒の一隅には、“オランダ水牛”“植民地”“スパイ”の文字が記され、中には葉つきの木の枝が入っていた。いかにも怪しいこの封筒は何を意味しているのか? アーチーの元持ち主・鈴木老人も加わっての推理合戦の顛末を描く表題作ほか、正真正銘の安楽椅子探偵譚第二弾。解説=福井健太
「オランダ水牛の謎」
「エジプト猫の謎」
「イギリス雨傘の謎」
「インド更紗の謎」
「アメリカ珈琲の謎」
松尾由美
(マツオユミ )1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。89年『異次元カフェテラス』を刊行しデビュー。91年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテストに入選。主な著作に〈バルーン・タウン〉シリーズ、〈安楽椅子探偵アーチー〉シリーズ、〈ハートブレイク・レストラン〉シリーズ、『雨恋』『九月の恋と出会うまで』『煙とサクランボ』『花束に謎のリボン』『わたしのリミット』『ニャン氏の事件簿』などがある。