目黒区の空き家で放火が発生。現場には犯人の遺留物と思しき、ダ・ヴィンチの作品を模写した天使の絵が残されていた。そしてそれを皮切りに、都内で同じ手口の放火事件が頻発。なぜ同じ絵が現場に必ず残されるのか? 被害者たちの共通点とは? 有能だが本心では炎の美しさに執着している火災調査官・東と、正義感あふれるポンプ車小隊長・白木が事件の謎を追う渾身のミステリ。 著者あとがき=福田和代
福田和代
(フクダカズヨ )1967年兵庫県生まれ。神戸大学卒。2007年、長編『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。緻密な取材と抜群のリーダビリティが高く評価される。他の著作に『TOKYO BLACKOUT』『バー・スクウェアの邂逅』『バー・スクウェアの矜持』『火災調査官』『星星の火』などがある。