●川出正樹氏推薦――「英国人の血に流れる不屈の闘志。誇りを胸に強大な”内なる敵”に立ち向かう人々を活写した傑作大河娯楽小説」
●法月綸太郎氏推薦――「クリスティからル・カレまで、英国ミステリ最上級の興奮と感動がいま甦る!」
1949年、副総統ルドルフ・ヘスの飛来を契機に、ナチスと手を結ぶ道を選んだイギリス。和平へとこの国を導いた政治派閥「ファージング・セット」は、国家権力の中枢にあった。派閥の中心人物の邸宅でパーティーが催された翌朝、下院議員の変死体が発見される。捜査にのり出したスコットランドヤードのカーマイケル警部補だが──。傑作歴史改変エンターテインメント三部作、開幕。訳者あとがき=茂木健
*第2位〈週刊文春〉2010ミステリーベスト10 海外部門 ※〈ファージング〉三部作として
*第2位『SFが読みたい!2011年版』ベストSF2010海外篇 ※〈ファージング〉三部作として
*第4位『IN★POCKET』2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/総合部門
*第4位『IN★POCKET』2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/翻訳家&評論家部門
*第5位『ミステリが読みたい!2011年版』海外篇 ※〈ファージング〉三部作として
/歴史部門 第1位/冒険・謀略・スパイ部門 第1位/本格部門 第2位
/警察部門 第2位/サスペンス部門 第3位
*第9位『IN★POCKET』2010年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/作家部門
*第10位『このミステリーがすごい!2011年版』海外編
ジョー・ウォルトン
1964年英国ウェールズ生まれ。カナダ在住のSF・ファンタジー作家。2002年にジョン・W・キャンベル新人賞を受賞。ファンタジイ長編『ドラゴンがいっぱい!』(ハヤカワ文庫FT)で04年度世界幻想文学大賞を受賞。06-08年の歴史改変小説《ファージング》三部作(創元推理文庫)では、第二部『暗殺のハムレット』が08年のプロメテウス賞を受賞し、10年に邦訳された際には日本のSFファン・ミステリファン双方より絶賛を浴びた。
茂木健
(モギタケシ )1959年生まれ、翻訳家。訳書にウィルスン《時間封鎖》三部作、ティドハー『完璧な夏の日』、ウォルトン『図書室の魔法』《ファージング》三部作ほか多数。著書に『バラッドの世界』『フィドルの本』。