判型:文庫判
ページ数:700ページ
初版:2021年10月29日
ISBN:978-4-488-27613-3
Cコード:C0197
文庫コード:M-ノ-4-9
写真:Thomas Janowitz/EyeEm/Getty Images
装幀:柳川貴代+Fragment
かつて孤児院から子どもを引き取り、おおぜいの里子を育てていたライフェンラート家で、遺体が発見された。死んでいたのは邸(やしき)の主人だったが、ピアが邸内を捜索したところ、事件は一変する。飼い犬のケージ付近の床下から、ラップフィルムにくるまれ死蝋化した3人の遺体が出てきたのだ。里子の世話に心血を注いでいた男は、恐るべき連続殺人犯なのか? 大人気シリーズ最新作! 訳者あとがき=酒寄進一
ネレ・ノイハウス
1967年、ドイツ、ミュンスター生まれ。夫が経営するソーセージ工場で働きながら、2005年に初の長篇ミステリUnter Haienを自費出版した。〈刑事オリヴァー&ピア〉シリーズ第一作『悪女は自殺しない』と次作『死体は笑みを招く』も自費出版し、地元の書店で絶大な人気を博す。その後、評判を聞きつけた老舗出版社ウルシュタイン社からの出版が決定し、2009年正式にデビューした。同シリーズにはほかに、『深い疵(きず)』『白雪姫には死んでもらう』『穢(けが)れた風』『悪しき狼』『生者と死者に告ぐ』『森の中に埋めた』『母の日に死んだ』がある。
酒寄進一
(サカヨリシンイチ )ドイツ文学翻訳家。1958年生まれ。和光大学教授。主な訳書――2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位のシーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞を受賞したコルドン〈ベルリン三部作〉、ヘッセ『デーミアン』、ブレヒト『アルトゥロ・ウイの興隆/コーカサスの白墨の輪』、ケストナー『終戦日記一九四五』、ノイハウス〈刑事オリヴァー&ピア・シリーズ〉。