スリカエラレタユウカイ

すり替えられた誘拐

D・M・ディヴァイン
中村有希


すり替えられた誘拐

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:374ページ
初版:2023年5月31日

ISBN:978-4-488-24013-4
Cコード:C0197
文庫コード:M-テ-7-11

写真:Chris Clor / Getty Images
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

問題はすべて親の金で解決、交際相手は大学の講師──そんな素行不良の学生バーバラを誘拐する計画があるという怪しげな噂が、大学当局に飛びこんでくる。そして数日後、学生たちが主催する集会の最中に、彼女は本当に拉致された。ところが、この事件は思いもよらぬ展開を迎え、ついには殺人へと発展する! 謎解き職人作家ディヴァインが誘拐テーマに挑んだ、最後の未訳長編。解説=阿津川辰海


D・M・ディヴァイン

1920年スコットランド生まれ。大学職員時代、英国有数のミステリ出版社コリンズ社の探偵小説コンクールに投じた『兄の殺人者』がアガサ・クリスティから高く評価され、執筆活動に入る。デビュー以降もアントニイ・バウチャー、H・R・F・キーティングら具眼の士より絶賛される、極めて完成度の高い本格作品をものした。死後出版の『ウォリス家の殺人』を含め、その生涯で13作の推理小説を発表した。1980年没。


中村有希

(ナカムラユキ )

1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家。訳書に、ソーヤー『老人たちの生活と推理』、マゴーン『騙し絵の檻』、ウォーターズ『半身』『荊の城』、ヴィエッツ『死ぬまでお買物』、クイーン『ローマ帽子の謎』など。