猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。彼らはネイトの容疑を抹消することと引き換えに、州南部の砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある男の動静を探れと要求した。ネイトは引き受けざるを得なかったが、この件には裏がありそうで……。一方のジョーも、ネイト失踪の情報を得て砂漠地帯へ向かう。大人気冒険サスペンス。解説=堂場瞬一
C・J・ボックス
アメリカのワイオミング州生まれ。牧場労働者、測量技師、フィッシング・ガイド、地方紙編集者などさまざまな職業を経て旅行マーケティング会社を経営。2001年、猟区管理官のジョー・ピケットを主人公にした『沈黙の森』で作家デビューし、アンソニー賞、マカヴィティ賞、ガムシュー賞、バリー賞各賞の新人賞を受賞した。エドガー賞最優秀長編賞を受賞した『ブルー・ヘヴン』のほか、猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズの『狼の領域』『冷酷な丘』『鷹の王』『発火点』『越境者』『嵐の地平』『熱砂の果て』など著書多数。
野口百合子
(ノグチユリコ )東京外国語大学英米語学科卒業。フリードマン「もう年はとれない」、ボックス「発火点」「越境者」「嵐の地平」「熱砂の果て」、パーキン「小鳥と狼のゲーム」、クリスティ「秘密組織」「二人で探偵を」など訳書多数。