裏窓

ジャンル
海外ミステリ > サスペンス
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
アイリッシュ短編集 3

判型:文庫判
ページ数:382ページ
初版:1973年3月30日

ISBN:978-4-488-12005-4
Cコード:C0197
文庫コード:M-ア-1-7



内容紹介

戦後のわが国に紹介されたミステリ作家のなかで、もっとも広く歓迎されたサスペンス・スリラーの第一人者ウィリアム・アイリッシュの傑作の粋を集めた待望の短編集。大都会のなかの人間の孤独、しのびよる死の影の戦慄、絶望と焦燥にさいなまれる犠牲者等、常に意表をつく技巧と主題の多様性に加えて、作者の独壇場ともいうべき哀切な雰囲気描写と緊迫したサスペンスは永遠に読者を魅了せずにはおかない強烈な磁力を秘めている。本巻には、ヒチコックの映画でもおなじみの名作「裏窓」をはじめ、「死体をかつぐ若者」「踊り子探偵」「殺しの翌朝」、ファンタジー「いつかきた道」、卓越したアイディアとサスペンスに富むストーリー「じっと見ている目」「帽子」傑作ショート・ショートの「だれかが電話をかけている」、そしてアイリッシュには珍しい密室ものの中編「ただならぬ部屋」の9編。


目次

「裏窓」
「死体をかつぐ若者」
「踊り子探偵」
「殺しの翌朝」
「いつかきた道」
「じっと見ている目」
「帽子」
「だれかが電話をかけている」
「ただならぬ部屋」


ウィリアム・アイリッシュ

1903年、アメリカのニューヨーク生まれ。1926年、普通小説Cover Chargeでデビュー。主にコーネル・ウールリッチという名前で創作活動を行い、1940年以降次々とすぐれたミステリを発表する。哀切な雰囲気描写と緊密な文体で、他の追随を許さぬ独自の境地を切り開き、サスペンスの第一人者となった。代表作に『幻の女』『暁の死線』『黒いカーテン』などがあり、短編にも類まれな手腕を発揮している。また『夜は千の目を持つ』「裏窓」など映画化された作品も多い。1968年没。