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判型:四六判上製
ページ数:258ページ
初版:2008年1月30日
ISBN:978-4-488-02526-7
Cコード:C0093
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
昭和40年――東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた12月初旬のこと。水芭蕉の花で有名な尾瀬沼の湖畔にある朝日小屋、その離れで、そこに住む男――日田原聖太が、その年初めての雪の降り積もる夜、何者かの手で殺された。朝日小屋にはその晩、被害者に恨みを持つ男女が何人か泊まっていた。誰もが犯行は可能、と思われて、しかし犯人絞り込みの決め手はない。容疑者の一人に数えられると同時に神奈川県警のベテラン刑事、津村武彦によるアリバイ崩しが始まる。『模倣の殺意』で長編デビューを飾る以前に発表された中編を基に、新たな趣向を盛って長編化された、中町信、7年ぶりの新作長編。解説=佳多山大地
中町信
(ナカマチシン )1935年1月6日、群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら、67年から雑誌に作品を発表。第17回江戸川乱歩賞の最終候補に残ったのが、初長編の『模倣の殺意』である。以降、叙述トリックを得意とし、『空白の殺意』『天啓の殺意』『追憶の殺意』など、大がかりなトリックで読者を唸らせた。2009年6月17日逝去。