第19回鮎川哲也賞受賞

ゴゼンレイジノサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

  【単行本版】

相沢沙呼


午前零時のサンドリヨン

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
国内ミステリ > 鮎川哲也賞

判型:四六判上製
ページ数:334ページ
初版:2009年10月15日

ISBN:978-4-488-02449-9
Cコード:C0093

装画:加藤木麻莉
装幀:大野リサ


内容紹介

第19回鮎川哲也賞受賞作

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな酉乃。はたして、須川くんの恋の行方は──。学園生活をセンシティブな筆致で描く、“ボーイ・ミーツ・ガール” ミステリ。

小説的な技術性は候補作中もっとも高い。──笠井潔

高校を舞台にしながら、筆致から感じられるのは若さ以上にむしろ《老練》。──北村薫

赤いリボンのかかったケーキの小箱のように愛らしい作品。文章の巧みさと、終始発散される吸引力の強さは、候補作中随一。──島田荘司

『うる星やつら』のあたるとラムを連想させられた。これは「日常の謎」というよりも、ちょっとビターでスイートなラブコメではないのか。なにしろセンスがいい。──山田正紀


目次

「空回りトライアンフ」
「胸中カード・スタッブ」
「あてにならないプレディクタ」
「あなたのためのワイルド・カード」



相沢沙呼

(アイザワサコ )

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。マジックとミステリが融合した作風で人気を博す。その他の著作として『ロートケプシェン、こっちにおいで』『卯月の雪のレター・レター』『マツリカ・マジョルカ』『ココロ・ファインダ』『マツリカ・マハリタ』『雨の降る日は学校に行かない』『スキュラ&カリュブディス─死の口吻─』『緑陽のクエスタ・リリカ─魂の彫塑─』がある。