新進気鋭のハードSF作家が挑む、
ゼロ年代最高の本格SFアニメーション『ゼーガペイン』(サンライズ制作)のスピンオフ長編小説!
2006年にTV放映されたサンライズ作品『ゼーガペイン』は、近未来の舞浜の高校生たちを主役に、衝撃的なヴァーチャルリアリティ世界を構築した、ゼロ年代最高の本格SFアニメーション(星雲賞メディア部門候補作)。『エンタングル:ガール』は、オリジナルな着想を取り入れたスピンオフ長編である。語り手の了子(リョーコ)は映研の仲間とコンテスト用の長編映画製作にとりかかる。受付締切は夏休み最終日。撮影を続けるなかで、了子たちはあちこちで奇妙な齟齬に気づく。高校だけではない、舞浜という町自体も……。新進気鋭のハードSF作家が、ロボットの出てこない『ゼーガペイン』を再構築する。
高島雄哉
(タカシマユウヤ )1977年山口県宇部市生まれ。東京大学理学部物理学科卒、東京藝術大学美術学部芸術学科卒。2014年、「ランドスケープと夏の定理」で第5回創元SF短編賞を受賞(門田充宏「風牙」と同時受賞)。18年の同題長編化作品は、第一作ながら『SFが読みたい!』国内篇第5位に、また星雲賞日本長編部門候補となった。他の作品に、『エンタングル:ガール』『不可視都市』『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女』など。16年の劇場アニメ『ゼーガペインADP』に始まり、TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『SYNDUALITY Noir』、ゲーム『ARMORED CORE Y』など、数多くの作品にSF考証として参加する。