判型:四六判仮フランス装
ページ数:330ページ
初版:2015年3月20日
ISBN:978-4-488-01788-0
Cコード:C0093
装画:星野勝之
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
●米澤穂信氏推薦――「胸おどる舞台設定と、ロジックを扱う手つきの確かさに、ミステリを読む楽しみとはこういうものだったと嬉しくなる」
天文学者サラ・ディライト・ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。ネット上の天文フォーラムで参加者を募り、招待される客は毎年、ほぼ異なる顔ぶれになるという。それほど天文には興味はないものの、家庭訪問医の加藤盤も参加の申し込みをしたところ、凄まじい倍率をくぐり抜け招待客のひとりとなる。この天体観測の集いへの応募が毎回凄まじい倍率になるのには、ある理由があった。孤島に上陸した招待客たちのあいだに静かな緊張が走るなか、滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ。犯人は、この六人のなかにいる──。奇蹟の島で起きた殺人事件を、俊英が満を持して描く快作長編推理! 著者あとがき=久住四季
*第10位『2016本格ミステリ・ベスト10』国内篇
久住四季
(クズミシキ )1982年島根県生まれ。2004年、長編『トリックスターズ』を第11回電撃小説大賞に投じ、翌年電撃文庫から刊行されデビューする。以降〈トリックスターズ〉シリーズを書き続け、07年にシリーズをひと区切りさせたあとは〈ミステリクロノ〉シリーズや『鷲見ヶ原うぐいすの論証』などの長編を発表。ライトノベル界で正統派のミステリを描き続ける存在として注目された。おもな著書に『星読島に星は流れた』『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』『怪盗の後継者』『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』などがある。