フェアとアンフェアの境目はいったいどこにあるのか、作者の仕掛けた伏線やミスディレクションはどのように評価すればよいのか、叙述トリックは本格ミステリ史のなかでどのように位置づけられるのか──エドガー・アラン・ポオや東野圭吾など、古今東西の傑作を具体例に挙げて、知れば必ず本格ミステリの面白さが倍増する鑑賞術を、余すところなく丁寧に紹介。初心者から作家志望者まで、全ミステリファン必読のガイドブック!
福井健太
(フクイケンタ )1972年京都府生まれ。書評家。早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。〈読楽〉〈SFマガジン〉などで小説とコミックのレビューを担当。寄稿した単行本は『日本ミステリー事典』(新潮選書)、『越境する本格ミステリ』(扶桑社)、『幻影城の時代 完全版』(講談社BOX)など多数。共著に『ニューウエイヴ・ミステリ読本』(原書房)がある。2013年、『本格ミステリ鑑賞術』で第13回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】を受賞。