務台夏子
(ムタイナツコ )英米文学翻訳家。訳書にオコンネル『クリスマスに少女は還る』『愛おしい骨』『氷の天使』、デュ・モーリア『鳥』、スワンソン『そしてミランダを殺す』『ケイトが恐れるすべて』、エスケンス『償いの雪が降る』などがある。
自分と瓜ふたつの男と入れ替わったジョン。連れて行かれた相手の家では、経営する工場は経営が危うく、家族間はぎくしゃくしていた……。名手による予測不能なサスペンス。
孤独な15歳の少年が関わった失踪事件。それは、痛みと共に忘れがたい歓びをもたらした──。『償いの雪が降る』の著者が構想28年で書き上げた、心震える青春ミステリ!
ミステリー専門書店の店主が選んだ「完璧な殺人」が登場する8つの犯罪小説。そのリストの作品の手口に似た殺人が続いており……。名作ミステリーへの見事なオマージュ!
隣家の夫は殺人犯にちがいない。そう思った女性は男を調べ、跡をつけはじめる。複数視点で進む物語の果てに待つ衝撃。『そしてミランダを殺す』の著者が放つ超絶ミステリ!
田舎町で死んでいた男は、実の父なのか? 事件を通して家族の秘密と向き合う青年を情感豊かに描く、心ゆさぶる青春ミステリ。3冠受賞の『償いの雪が降る』待望の続編!
父の死は事故か、巧妙な殺人か? 美しい継母アリスへの同情と疑惑で揺れながら謎を追う青年。予想を鮮やかに覆す、『そしてミランダを殺す』の著者が放つ圧巻のサスペンス!
『レベッカ』「鳥」で知られる名手デュ・モーリアが、故郷コーンウォールの荒野を舞台に描いたサスペンスの名作。著者の代表作のひとつが、待望の新訳決定版でついに登場!
高級住宅街での殺人の陪審裁判で対決する、親友同士の刑事と被告人側の弁護士。たとえ友情を失おうとも、正義を為す。『償いの雪が降る』の著者が描く激動の法廷ミステリ!
消えた修道女を捜してほしい、マロリーのもとに一件の訴えが持ち込まれる。同じとき、彼女の甥と思われる盲目の少年も姿を消していた。氷の天使、マロリー・シリーズ最新作。
ロンドンに住むケイトは、又従兄と住居を交換し半年間ボストンで暮らすことにする。だが到着の翌日に隣室から死体が。『そしてミランダを殺す』の著者の予測不可能な傑作!
芝居の上演中に、もと脚本家が殺された。変人揃いの舞台関係者、ゴーストライターに日々書き換えられる脚本。殺人との関わりは? 氷の天使マロリーが舞台の深い闇に切り込む。
末期がんで余命わずかな元服役囚へのインタビューをきっかけに、青年は三十年前の殺人事件の真相を探り始める。バリー賞など三冠に輝いた、心揺さぶるデビュー・ミステリ!
袋に入れられて木から吊された三人のイカれた被害者。一人は助かり、一人は手遅れ、そして一人は瀕死。マロリーは自分を無邪気に慕う目撃者の少女に証言をさせようとする。
空港のバーで出会った男女。不貞を働いた妻を殺したいと言った男に、女は協力を申し出るが……。男女4人のモノローグで殺す者と殺される者の策略と攻防を描く傑作ミステリ。
行方不明になった子どもの親たちがルート66上を行く奇妙なキャラバン。メンバーの一人が殺され、死体の手の代わりに古い子どもの骨が……。犯人の狙いはどこにあるのか?
部屋に謎の死体を残し行方不明になったマロリー。相棒のライカーは必死で後を追う。旧い手紙をたどるマロリーの旅が母なる道、ルート66で起きた奇怪な殺人事件と交差する。
平凡な人々の心に潜む狂気を白日の下にさらし、秘めた暗部を目の前に突きつける。『レベッカ』『鳥』で知られる名手、デュ・モーリアの幻の初期短編14編を収録した傑作集。
ウィンター邸で男が殺され、五十八年前、九人が犠牲になった虐殺事件以来行方不明になっていた女性が容疑者に。過去を閉じ込めた館で起きた難事件に氷の天使マロリーが挑む。
映画『赤い影』の原作となった表題作をはじめ、日常を歪める不条理あり、意外な結末あり、天性の語り手である著者の才能を遺憾なく発揮した作品五編を収める粒選りの短編集。
傷病休暇中のライカーが心を寄せる女性の周囲で、恐ろしい事件が次々と起こる。謎めいた女性の正体は? ニューヨーク市警の刑事マロリーが、相棒ライカーの事件に挑む。