誰にも認識されない不幸な男、謎の死体愛好症の女、ホームズのもとで修業した男……マドリードのカフェ〈ロコス亭〉に集う奇妙な面々の物語。カルヴィーノ、ナボコフ、そしてラテン・アメリカ文学の原型がここにある。
青木純子
(アオキジュンコ )1954年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。英米文学翻訳家。訳書にG・アデア『閉じた本』、F・アルファウ『ロコス亭 奇人たちの情景』、B・S・ジョンソン『老人ホーム 一夜の出来事』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、K・モートン『忘れられた花園』、J・バートン『ミニチュア作家』他多数。