私の1冊フェア


2011年3月下旬より開催

伊坂幸太郎、道尾秀介など、いま話題の作家の方々はもちろん、宮部みゆきを始めとするベテラン作家の皆さんにご推薦いただいた作品を集めたフェアです。

畠中恵 推薦
たっぷり楽しめて嬉しい。その才の前に、ただ頭が下がるばかりだ。
アイザック・アシモフ/池央耿 訳『ユニオン・クラブ綺談』

桜庭一樹 推薦
アルレー大好きです。くるっと反転していくあたりが……
カトリーヌ・アルレー/安堂信也 訳『わらの女』

近藤史恵 推薦
残酷さと優しさに心を揺さぶられるはず。
キャロル・オコンネル/務台夏子 訳『クリスマスに少女は還る』

大崎梢 推薦
連れて行かれた世界で、思い切り突き飛ばされたような、いっそすがすがしいまでの敗北感
アガサ・クリスティ/深町眞理子 訳『ABC殺人事件』

米澤穂信 推薦
ひとしずくもたらされる善意。その尊さが、胸に迫る。
ネヴィル・シュート/池央耿 訳『パイド・パイパー』

北村薫 推薦
ポオがミステリの故郷(ふるさと)なら、そこから小道を上っていったところにある不思議な光の射す高原の村がチェスタトンである。
G・K・チェスタトン/中村保男 訳『ブラウン神父の童心』

大沢在昌 推薦
大人の女の恋と諦念、大人の男の優しさ
レイモンド・チャンドラー/稲葉明雄 訳『待っている』

横山秀夫 推薦
「銀星号事件」には“夜のしじま”がある。行間に漂う“夜のしじま”が怖い。
コナン・ドイル/深町眞理子 訳『回想のシャーロック・ホームズ』

堂場瞬一 推薦
この作品にはかなわない。すべての基本にして完成形である。
ダシール・ハメット/村上啓夫 訳『マルタの鷹』

初野晴 推薦
この絶対零度の筆致は憧れです。人には貸さない自分だけの本。
クリスチアナ・ブランド/深町眞理子 他訳『招かれざる客たちのビュッフェ』

芦辺拓 推薦
僕にとっての「名探偵」、それはアントニー・ギリンガム君です。
A・A・ミルン/大西尹明 訳『赤い館の秘密』

北山猛邦 推薦
教典と読んでも過言ではない、とっておきのエンターテイメント小説
江戸川乱歩『吸血鬼』

宮部みゆき 推薦
ホラーも好きだしミステリも好きというような読者にはぴったりな作品。
ジョナサン・キャロル/浅羽莢子 訳『死者の書』

道尾秀介 推薦
極上のホラーである前に、これは上質な人間ドラマだ。
ウィリアム・ピーター・ブラッティ/宇野利泰 訳『エクソシスト』

伊坂幸太郎 推薦
文章の完璧さと恐ろしいまでの美意識が、どこか異様で、格好いいです。
津原泰水『綺譚集』

有栖川有栖 推薦
切れ味がよくてスマートでアイディア満載の作品
フレドリック・ブラウン/小西宏 訳『天使と宇宙船』

松尾由美 推薦
束の間の明るさが闇の深さをきわだたせるような作品集
レイ・ブラッドベリ/宇野利泰 訳『10月はたそがれの国』

井上尚登 推薦
SFファンもミステリーファンにもおススメの一冊です。
アルフレッド・ベスター/沼沢洽治 訳『分解された男』

津原泰水 推薦
この奇想。二十歳の頃に読んで、いやびっくりしたのなんの。
クリストファー・プリースト/安田均 訳『逆転世界』

山本弘 推薦
時間を題材にしたSFって、何でこんなにせつないのが多いんだろう
ジャック・フィニイ、ロバート・F・ヤング 他/中村融 編『時の娘』