数百年ごとに〈第五の季節〉と呼ばれる破滅的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史が繰り返されてきた超大陸。この世界には、地球と通じる能力を持つがゆえに差別される“ロガ”と呼ばれる人々がいた。そしてまた、“石喰い”と呼ばれる、人間の姿をした謎の存在も。そんな中、新たな〈季節〉がまさに到来しようとしていた……。前人未踏、三年連続で三部作すべてがヒューゴー賞受賞のまったく新しい破滅SF、開幕編。
N・K・ジェミシン
1972年米国アイオワ州生まれ、ブルックリン在住。メリーランド大学カレッジパーク校でカウンセリングを学び修士号を取得。2004年から小説を発表し始める。2010年のデビュー長編『空の都の神々は』でローカス賞第一長編部門を受賞。2015年発表の『第五の季節』に始まる《破壊された地球》三部作で、前人未踏の3年連続ヒューゴー賞長編部門受賞を達成。第三部『輝石の空』はヒューゴー賞のほか、ネビュラ賞長編部門とローカス賞ファンタジイ長編部門も受賞した。
小野田和子
(オノダカズコ )1951年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書に、アシモフ『夜来たる[長編版]』、クラーク『イルカの島』、ジェミシン『第五の季節』『オベリスクの門』、ウィアー『火星の人』他多数。